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三菱とは何か―法人資本主義の終焉と「三菱」の行方

三菱とは何か―法人資本主義の終焉と「三菱」の行方
奥村 宏
三菱とは何か―法人資本主義の終焉と「三菱」の行方
定価: ¥ 1,764
販売価格: ¥ 1,764
人気ランキング: 129039位
おすすめ度:
発売日: 2004-12
発売元: 太田出版
発送可能時期: 通常2~4週間以内に発送

もっと本質をえぐる批判を読みたい
 三菱自動車の欠陥車事件が世間の耳目を集めて以来、“三菱”が頭につく不祥事の報道が目につきます。三菱には、何か本質的に反社会的な体質でもあるのだろうか? あるとすれば、それは何? と読み進みました。
 私の期待が大きすぎたのでしょうか。残念ながら、三菱が「悪の帝国」というような決定的な分析を読むことができませんでした。

 確かに、三菱は歴史的に多くの批判を浴びてきました。特に第二次大戦前は、財閥企業は暴利をむさぼっていると軍部の若手将校から目の敵にされたりもしました。

 本書で展開される著者の批判は一々ごもっともですが、タイトルに相応するような三菱グループの本質をえぐるような批判には思えません。「それが『三菱を解体してしまえ』というほど許せないことなの?」と問いかけたくなってしまいます。
 むしろ、朝鮮戦争の特需に対して三菱が慎重であった、という意外な事実を本書で発見したりすると、“悪の権化”というイメージが薄れていきました。
 やはり、創業家(岩崎弥太郎の一族)の支配下にあった三菱が、財閥解体によって法人同士が株式を持ち合うようになったこと(著者が「法人資本主義」と呼ぶ状態)で、体質が変わったのでしょうか。
 三菱自動車の欠陥隠しにしても、世に知れるようになったきっかけが「社員の告発」ということですから、著者が「会社本位主義は三菱グループという牙城で崩れだしたのである」と指摘しているように、変化の徴候と捉えることができるように思います。

 著者の批判に逆行するように、東京三菱銀行はUFJ銀行と合併して、ますます企業のスケールメリットを追求しようとしています。
 「これからの企業に要求されているのは専門性と弾力性であり、それには大企業は適していない」という著者の主張は正しいのでしょうか。
 10年単位でウォッチしていく必要がありそうですねぇ。

三菱から見た日本企業史
三井がどちらかといえば平和的な産業、軽工業が得意だったのに対し、三菱は戦前から軍事、防衛産業が強く、大衆向けの製品を作ることは元々得意ではなかったようである。戦後日本の産業が重化学工業化するに従って、三菱が江戸時代に系譜をさかのぼれる三井を凌駕するほどになったのはこうした背景があるという。まさに三菱の命運は日本という国家とともにあった。三菱を知ることは日本を知ることであるかもしれない。

日本の経済社会を体現してきた企業グループの総括論
著者が論点としてきた日本の経済社会の特異性を、総括するような執筆である。著者に言わせれば、マスコミを賑わす一連の不祥事は、起こるべくして起きたという。三菱という紋章に象徴された日本の経済社会のゆがみを、鋭く、的確に、偏向を抑えて冷徹に論破している。
それにしても、日本経済の中心的存在として、国家の為、国民の為と、尽くしてきた三菱社員達のプライドはどうなるのだろうか。三菱が普通の会社として世の中に再び受け入れられる時が、新しい日本の出発点になるのかもしれない。

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